教育活動

東京大学大学院理学系研究科

  1. 地球惑星環境進化学 (前期,主担当; 2018, 2016, 2014, 2012, 2010, 2008, 2006)

    地球惑星システムにおける物質循環とエネルギー収支という観点から,地球環境の長期的安定性,大気海洋系の進化,地球環境と生命圏の共進化,地球史における地球環境変動,比較惑星環境進化論,太陽系外惑星系と生命生存可能領域,などの諸問題について解説する.

    1. 地球環境システムの長期的安定性
    2. 炭素循環システムとその役割:二酸化炭素大気の進化
    3. 生物進化と大気進化:酸素大気の形成
    4. 海洋環境の進化
    5. 地球システム進化(1):原生代後期の全球凍結
    6. 地球システム進化(2):原生代初期の全球凍結
    7. 地球システム進化(3):顕生代
    8. 地球システム進化(4):白亜紀・第三紀
    9. 地球システム進化(5):第四紀
    10. 天体衝突イベントと地球環境変動
    11. 火星環境システムの安定性と進化
    12. 太陽系外惑星系と生命生存可能領域

 

東京大学理学部

  1. 地球システム進化学 (第2学年Aセメスター,主担当・分担; 2005-)

    地球という巨大複合システムがどのように形成され進化してきたのか,固体地球-表層環境-生命の相互作用の観点から概観する.

    1. 太陽系の形成
    2. 地球システムの形成
    3. 地球の熱史
    4. プレートテクトニクス
    5. 大陸の形成・成長
    6. 大気の進化と原生代大氷河時代
    7. 生命の誕生と進化I
    8. 生命の誕生と進化II
    9. 生命進化
    10. ウィルソンサイクルと地球環境変動
    11. 生物大量絶滅と地球環境変動
    12. テクトニクスと気候変動

     

  2. 地球惑星環境学基礎演習I (第2学年Aセメスター,主担当; 2005-)

    地球惑星とその環境の構造・歴史・変動に関わる現象・基礎概念を定量的取り扱いながら学ぶ.地球・惑星の大構造(物質・密度構造と重力),地球の歴史(地質年代と数値年代,地球の冷却史),地球惑星のダイナミクス(プレート運動・マントル対流),地球惑星環境の形成(大気・海洋の構造・循環)について解説する.

    1. 地球・惑星の大構造(1), (2), (3)
    2. 地球の歴史(1), (2), (3)
    3. 地球・惑星のダイナミクス(1), (2)
    4. 地球惑星環境の形成(1), (2), (3), (4)

     

  3. 地球惑星環境学基礎演習II (Sセメスター,主担当・分担; 2006-)

    本演習は,地球惑星環境学における諸問題を,計算機を用いたデータ解析や数値シミュレーションによって理解・研究するための基礎知識及び基礎技術の修得を目的とする.
     地球惑星環境学分野の学生や研究者は,観測データ,実験データ,野外で取得したサンプルの分析・測定データなどを扱うことが多い.こうしたデータは,最近ではほとんどの場合,パソコンソフトを使って解析される.しかしながら,ユーザがデータ解析の原理を理解せずに良くわからない“ブラックボックス”を通して簡単に結果を得るということは決して望ましくなく,むしろ大きな弊害も生んでいる.データ解析手法だけでなく,データ処理に伴う誤差の取り扱いをよく理解しておくことも重要である.実際に自分でプログラムを組みデータを処理する経験は,こうした理解を大きく助けるものと考えられる.
     本演習では,数値計算手法の基礎知識や基礎技術の修得を目指してはいるが,それは必要最低限のものであって,高度な専門技術の修得や数値計算のプロフェッショナルの養成を目的とはしていない.本演習では,計算機を使ったデータの取り扱いの「経験」を通じて,データ解析手法の「考え方」や「原理」を理解することに主眼をおく.

    1. FORTRAN入門(1), (2), (3)
    2. 統計解析(1), (2), (3)
    3. 多変量解析(1), (2), (3)
    4. 時系列解析(1), (2), (3)

     

  4. 地球史学 (Sセメスター,主担当・分担; 2003-)

    全地球史を固体地球の進化と表層環境の進化の相互作用の視点から概観する.地球の初期から現在へたどる時間軸で,また固体地球の進化のダイナミクスと表層環境の進化を学ぶ.またグローバル地球史と日本列島周辺についても学ぶ.

    1. 地球システムの形成と初期地球
    2. 地球環境と地球内部の進化
    3. 生命の起源と進化
    4. 冥王代・太古代のテクトニクス
    5. 原生代のテクトニクス
    6. 顕生代のテクトニクス
    7. 原生代の地球環境変動
    8. 顕生代の地球環境変動
    9. 中生代の地球
    10. 新生代の地球
    11. 顕生代における生物の進化・絶滅と環境変動
    12. 日本列島構造発達史

     

  5. 地球物質循環学 (Aセメスター,主担当・分担; 2006-)

    地球表層の大気-海洋-生命圏間および地球表層と地球内部の間で,炭素や窒素,リン,硫黄などの元素がどのような挙動をしているか,こうした物質循環が地球環境の進化や変動とどのような関係にあるのか理解する.

    1. 物質循環の基本概念
    2. 物質循環の素過程(1), (2)
    3. 現在の物質循環(1), (2), (3), (4), (5)
    4. 地球史における物質循環(1), (2), (3)
    5. 地球表層と内部の物質循環
    6. 地球環境変動と物質循環

 

東京大学教養学部

  1. 全学自由ゼミナール「地球惑星環境学」 (前期課程,主担当・分担; 2005-2017)

    1. ガイダンス/地球惑星環境の形成
    2. 地球環境の進化と安定性
    3. 全球凍結

 

東京大学大学院新領域創成科学研究科

  1. 地球惑星環境システム進化学 (Sセメスター; 2016, 2014, 2012)

    地球惑星システムにおける物質循環とエネルギー収支という観点から,地球環境の長期的安定性,大気海洋系の進化,地球環境と生命圏の共進化,地球史における地球環境変動,比較惑星環境進化論,系外惑星系と生命生存可能領域,などの諸問題について解説する.

    1. 地球環境システムの長期的安定性
    2. 炭素循環システムとその役割:二酸化炭素大気の進化
    3. 生物進化と大気進化:酸素大気の形成
    4. 海洋環境の進化
    5. 地球システム進化(1):原生代後期の全球凍結
    6. 地球システム進化(2):原生代初期の全球凍結
    7. 地球システム進化(3):顕生代
    8. 地球システム進化(4):白亜紀・第三紀
    9. 地球システム進化(5):第四紀
    10. 天体衝突イベントと地球環境変動
    11. 火星環境システムの安定性と進化
    12. 系外惑星系と生命生存可能領域

 

他大学での講義・集中講義

  1. 東京工芸大学工学部 (非常勤講師)
  2. 「特別講義」(2017)

    1. 地球環境の長期的な変動と進化
    2. 太陽系外惑星の環境と進化~第二の地球の条件~

     

  3. 総合研究大学院大学先導科学研究科 (非常勤講師)
  4. 「ミクロマクロ生物学」(2013,2014)

    1. 地球史46億年と生命の進化

     

  5. 神戸大学大学院理学研究系 (非常勤講師)
  6. 「惑星宇宙物理学特論III:地球惑星環境進化論」(2013)

    1. 地球惑星環境の長期的安定性
    2. 炭素循環と気候進化
    3. 酸素濃度の増加史
    4. 全球凍結と生物進化
    5. 物質循環と気候変動
    6. 地球温暖化と海洋無酸素イベント
    7. 天体衝突と大量絶滅
    8. 地球惑星環境とハビタビリティ

     

  7. 九州大学大学院理学研究院 (非常勤講師)
  8. 「地球惑星特別講義:地球惑星環境進化論」(2013)

    1. 地球惑星環境の形成
    2. 地球環境の長期的安定性
    3. 酸素濃度の増大史と生物進化
    4. 全球凍結イベントと生物進化
    5. 物質循環と気候変動
    6. 酸化還元環境進化
    7. 天体衝突イベント
    8. ハビタブルプラネット

     

  9. 富山大学理学部 (非常勤講師)
  10. 「地球科学特別講義:地球惑星環境進化学」(2013)

    1. 地球惑星システムの安定性
    2. 炭素循環と気候進化
    3. 酸素濃度の増加史と生物進化
    4. 全球凍結イベントと生物進化
    5. 物質循環と気候変動
    6. 白亜紀の温暖化と海洋無酸素イベント
    7. 天体衝突と大量絶滅

     

  11. 筑波大学生命環境学群地球学類 (非常勤講師)
  12. 「地球環境システム学特論」(2011)

    1. 地球惑星環境の長期的安定性
    2. 炭素循環と気候進化
    3. 酸化還元環境の変遷
    4. 全球凍結イベント
    5. 顕生代の気候変動
    6. 白亜紀の温暖化と海洋無酸素イベント
    7. 天体衝突と地球環境変動

     

  13. 東京学芸大学 (非常勤講師)
  14. 「惑星科学」(2011, 2009,2007,2005)

    1. 惑星科学とは
    2. 太陽系の構造
    3. 惑星形成論(1):星形成
    4. 惑星形成論(2):原始惑星系円盤
    5. 惑星形成論(3):微惑星集積過程
    6. 惑星進化論(1):初期進化
    7. 惑星進化論(2):内部進化
    8. 惑星進化論(3):環境進化
    9. 惑星地質学(1):衝突クレーター
    10. 惑星地質学(2):火星の地質学

     

  15. 大阪大学大学院理学研究科 (非常勤講師)
  16. 「大学院特別講義II:地球環境変動史」(2010)

    1. 地球惑星環境の長期的安定性
    2. 炭素循環と気候進化
    3. 酸化還元環境の変遷
    4. 全球凍結イベント
    5. 顕生代の気候変動
    6. 白亜紀の温暖化と海洋無酸素イベント
    7. 天体衝突と地球環境変動
    8. ハビタブルゾーンとハビタブルプラネット

     

  17. 東北大学理学部 (非常勤講師)
  18. 集中講義「地球惑星環境進化学」(2009)

    1. 地球環境システムの形成と長期的安定性
    2. 地球環境システムの進化: (1) 二酸化炭素
    3. 地球環境システムの進化: (2) 酸素
    4. 地球環境システムの変動: (1) 原生代の全球凍結イベント
    5. 地球環境システムの変動: (2) 顕生代
    6. 地球環境システムの変動: (3) 白亜紀・第三紀
    7. 地球環境システムの変動: (4) 天体衝突と地球システム変動

     

  19. 神戸大学大学院自然科学研究科 (非常勤講師)
  20. 集中講義「地球惑星システムの変動と炭素循環」(2005)

    1. 地球惑星システムの安定性
    2. 地球惑星システム進化:地球と火星
    3. 地球システム変動(1):スノーボールアース
    4. 地球システム変動(2):過去6億年
    5. 地球システム変動(3):過去1億年
    6. 地球システム変動(4):天体衝突

     

  21. 金沢大学理学部 (非常勤講師)
  22. 集中講義「地球史における地球環境変動と炭素循環」(2003)

    1. 炭素循環と地球環境システムの進化
    2. 原生代のスノーボールアース現象
    3. 顕生代の地球システム変動
    4. 白亜紀・第三紀の地球システム変動
    5. 天体衝突と地球システム変動

     

  23. 名古屋大学大学院理学研究科 (非常勤講師)
  24. 集中講義「長期的な炭素循環と地球環境の安定性・変動性」(2000)

    1. 地球環境の安定性
    2. 地球史における炭素循環 (10億年スケールの変動)
    3. 顕生代の炭素循環 (1億年スケールの変動)
    4. 炭素循環と酸素問題
    5. 白亜紀・第三紀の炭素循環 (1千万年スケールの変動)
    6. 第四紀の炭素循環 (1万~10万年スケールの変動)
    7. 天体衝突と地球システム変動 (1000万年スケールの変動)
    8. 火星表層システムの安定性
    9. 地球環境の運命と生命の生存可能領域

     

  25. 東京都立大学大学院理学研究科 (非常勤講師)
  26. 集中講義「長期的な炭素循環と地球環境の安定性・変動性」(1998)

    1. 地球環境の安定性
    2. 地球史における炭素循環 (10億年スケールの変動)
    3. 顕生代の炭素循環 (1億年スケールの変動)
    4. 炭素循環と酸素問題
    5. 白亜紀・第三紀の炭素循環 (1千万年スケールの変動)
    6. 第四紀の炭素循環 (1万~10万年スケールの変動)

     

  27. 放送大学
  28. 惑星地球の進化(分担,2007-2016)

    1. 自分の地球観を持とう
    2. 太陽系と惑星地球の形成
    3. 地球環境の形成と進化
    4. 固体地球の成立と分化
    5. 地球のサブシステムの成立
    6. 地球内部ダイナミクス
    7. 火成活動と熱水活動
    8. 堆積岩はどこで出来たのか?
    9. 生物の進化と地球史
    10. 堆積岩から読み取る過去の環境
    11. 地球表層環境の変動
    12. 全球凍結イベントと地球環境の安定性
    13. 生物の大絶滅
    14. メタンハイドレート仮説
    15. 惑星地球と人類社会の共生

     

  29. 北里大学理学部 (非常勤講師)
  30. 地学(通年; 1994-1997)

    宇宙の誕生から太陽系や地球の形成,大気海洋系の起源,生命の誕生, さらに地球の46億年にわたる進化や比較惑星学的思考を学ぶことを通じて, 現在われわれが生きている世界(=宇宙)を時空間的に広い視野から認識し理解することを目指す.

    1. 地球惑星科学入門: 地球惑星科学の特色
    2. 宇宙の誕生と進化(1): アインシュタイン方程式、ビッグバン宇宙論
    3. 宇宙の誕生と進化(2): インフレーション宇宙論, 量子重力宇宙論
    4. 銀河の誕生と進化(1): 銀河の分類、銀河の形成と進化、暗黒物質
    5. 銀河の誕生と進化(2): 活動銀河中心核、宇宙の大規模構造
    6. 星の誕生と進化(1): 星の分類、形成過程、進化過程
    7. 星の誕生と進化(2): 星の終末過程
    8. 惑星形成論(1): 微惑星形成、衝突合体、巨大惑星の形成
    9. 惑星形成論(2): 衝突脱ガス、原始大気, マグマオーシャン, 大気海洋の形成
    10. 固体地球の進化(1): 内部構造、アイソスタシー、熱源、熱進化
    11. 固体地球の進化(2): プレートテクトニクス、沈み込み、地震と火山
    12. 固体地球の進化(3): マントル対流、プリューム、洪水玄部岩、ホットスポット
    13. 固体地球の進化(4): 大陸地殻の形成、超大陸の形成と分裂、大陸の再配置
    14. 大気海洋系の進化(1): 地球環境の安定性
    15. 大気海洋系の進化(2): 大気進化,脱ガス,物質循環
    16. 大気海洋系の進化(3): 地球環境の変動性・気候変動
    17. 生命の起源と進化(1): 生命起源論、分子系統
    18. 生命の起源と進化(2): 地球環境変動と生物の大量絶滅
    19. 地球環境の現在と未来(1): 温室効果、放射対流平衡、大気大循環、海洋大循環
    20. 地球環境の現在と未来(2): 地球環境問題
    21. 地球環境の現在と未来(3): 地球環境問題、地球環境の限界