h2as

 

 

hisaki-eisei
惑星分光観測衛星「ひさき」

地球が、豊かな生命の星でいられるのはなぜだろうか? 私達は、地球のこと、太陽系のこと、宇宙のことをどれだけ理解しているだろう か? 生命が生きてゆくには、湿潤な環境と宇宙放射線から体を守るバリア(惑星磁場)が必要である。 太陽から程よい距離にできたことが、地球における生命発生の理由の一つだが、 大気はいつ発生し、湿潤な環境はどのように維持されてきたのだろうか? 火星や金星は生命にとって、どれほど苛酷な環境なのだろうか? 地球の大気環境は変化しないのだろうか?火星のようになったりしないだろう か?

これらの謎と大気の多様性を解明するために、我々の研究室では、目に見えない特殊な光を用いた観測機を開発している。この観測機を太陽系内惑星探査機や宇 宙ステーション、地球を周回する衛星に搭載し、太陽系惑星を走査し、惑星大気の成分や運動を分析する。

2013年9月にイプシロンロケットで打ち上げられた惑星分光観測衛星「ひさき」 (SPRINT-A)は、極端紫外光の目を持つ “宇宙望遠鏡” である。極端紫外光は、紫外線の中でも波長の短い光で、この光で見た地球は、ふだん私たちが見ている青くて丸い地球とはずいぶん違って見える。例えば、北極と南極を付け根にして、地球半径の5~6倍の空間に広がる蝶のような姿(双極子磁場)に満たされたプラズマ(電離した気体)が写る。
極端紫外光で他の惑星を観測すれば、地球との差異だけではなく、惑星大気の生成過程も解明できるだろう。これらの知見を元に観測対象を拡大し、「太陽系外の生命探査」につなげる。

 

   


この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL