多田 賢弘 (TADA, Toshihiro)

多田賢弘   

多田 賢弘 (Toshihiro TADA)

ttada[at]eps.s.u-tokyo.ac.jp

天体衝突が地球環境・生態系にどのような影響を及ぼすのかということに興味を持ち、野外調査をもとにした研究を行っています。

 

略歴

1993年6月 横浜市出身
2012年3月 私立サレジオ学院高校卒業
2012年4月 東京大学教養学部理科Ⅰ類入学
2016年3月 東京大学理学部地球惑星環境学科卒業
2018年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻修士課程修了
2018年4月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程進学
2019年4月 日本学術振興会特別研究員DC2

 

研究テーマ

・オーストラリア・アジアテクタイトイベント:衝突地点・規模・様式の推定

オーストラリア・アジアテクタイト

オーストラリア・アジアテクタイト(タイ調査中に発見)

試料採取風景

試料採取風景

およそ80万年前のオーストラリア・アジアテクタイトイベントは、地球史で最も新しい大規模天体衝突イベントです。この衝突で地殻の岩石が溶融し、飛散したガラスの滴(テクタイト)は、東南アジアから南極にまで分布し、衝突の規模が大きかったことを示唆しています。テクタイトの分布から、インドシナ半島東部に衝突したと考えられていますが、未だに衝突クレーターが見つかっておらず、正確な衝突地点・規模・様式が明らかになっていません。また、この衝突が地球表層環境や生態系にどのような影響を与えたのかということも明らかになっていません。そこで、衝突によって飛散した礫や砂が堆積してできた当時の地層(イジェクタ層)に着目し、衝突地点の特定を目指しています。

 

野外調査歴

2019年11月18日-12月3日 ラオス南部・カンボジア北部調査
2019年2月16日-3月5日 タイ東北部・ラオス南部調査
2018年7月24日-8月5日 秋田県女川層調査に参加
2018年3月12日-3月23日 タイ東北部調査(Search for the location and magnitude of the 0.8Ma impact event in SE Asia 3)
2017年3月8日-3月28日 タイ東北部・ベトナム中部調査(Search for the location and magnitude of the 0.8Ma impact event in SE Asia 2)
2016年4月27日-5月9日 タイ東北部調査(Search for the location and magnitude of the 0.8Ma impact event in SE Asia)
2015年6月30日-7月10日 学術研究航海KR15-10(後期更新世における日本海堆積物の高精度年代軸の構築と古海洋学への応用)に参加
2016年6月17日-21日 宮城県南三陸調査に参加
2016年6月11日-14日 秋田県由利本庄調査に参加
2015年10月4日-10日 大分県津久見調査に参加
2014年11月1日-5日 岩手県安家森調査に参加

 

業績

   学会発表

– 国際学会

  1. Toshihiro Tada, Paul A. Carling, Ryuji Tada, Wickanet Songtham, Yu Chang, Eiichi Tajika (2019), Constraint on the Location of the Australasian Tektite Impact Event based on the Distribution of the Ejecta Deposits across the Eastern Indochina, NH51C-0786, AGU Fall Meeting 2019, (2019/12/13, San Francisco). Poster
  2. Toshihiro Tada, Ryuji Tada, Paul A. Carling, Wickanet Songtham, Yu Chang, Eiichi Tajika (2017), Discovery of Shocked Quartz in a Possible Ejecta Deposit of 0.79 Ma Impact at Huai Om Section, NE Thailand, BPT05-P16, JpGU-AGU Joint Meeting 2017, (2017/5/24, Makuhari Messe, Chiba). Poster
  3. Paul Carling, Wickanet Songtham, Ryuji Tada, Toshihiro Tada, Jaa Duangkrayon (2017), Effect of a Quaternary Meteoroid Impact in Indo-China on the Surface Sedimentary Record, EGU 2017-2337, EGU General Assembly 2017 (2017/4/25, Vienna, Austria). Poster

国内学会

  1. 多田賢弘, 鹿山雅裕, 三宅亮, 伊神洋平, 多田隆治, Paul A. Carling, Songtham Wickanet, 常 昱, 田近英一 (2019), タイ東北部及びラオス南部における中生界砂岩の放射光XRDによる衝撃変成度の推定とその分布:オーストラリア・アジアテクタイトイベントの衝突地点への示唆, R23-O-3, 日本日本地質学会第126回学術大会 (2019/9/24, 山口大学, 山口県). 口頭 [ハイライト講演]
  2. 多田賢弘, 多田隆治, Paul A. Carling, Songtham Wickanet, Le Xuan Thuyen, 常 昱, 田近英一 (2019), イジェクタ層分布と基盤岩衝撃変成に基づくオーストラリア・アジアテクタイトイベントの衝突地点推定, P33, 2019年日本惑星科学会秋季講演会 (2019/10/7, 京都産業大学神山ホール, 京都府). ポスター
  3. 多田隆治, 多田賢弘, Paul A. Carling, Songtham Wickanet, Le Xuan Thuyen, 鹿山雅裕, 常 昱, 黒澤耕介, 田近英一, 岡田誠, 菅沼悠介, 入野智久, 久保田好美 (2019), オーストラリア・アジアテクタイトイベントの衝突地点特定と衝突規模推定のための調査計画進捗報告, R23-O-4, 日本日本地質学会第126回学術大会 (2019/9/24, 山口大学, 山口県). 口頭
  4. 多田賢弘, 多田隆治, Paul A. Carling, Songtham Wickanet, Le Xuan Thuyen, 常 昱, 田近英一 (2019), オーストラリア・アジアテクタイトイベント起源のイジェクタ堆積物の分布:衝突地点への示唆, BCG07-P10, 日本地球惑星科学連合2019年大会 (2019/5/29, 幕張メッセ, 千葉県). ポスター
  5. 多田賢弘, 多田隆治, Paul A. Carling, Songtham Wickanet, 常 昱, 田近英一 (2019), 石英のESR信号強度を利用した砕屑物の供給源・熱履歴推定と東アジアの古気候復元 -インドシナ半島における79万年前天体衝突イベントへの応用例-, 19005, 第14回先進原子力科学技術に関する連携重点研究討論会及び日本原子力研究開発機構・量子科学技術研究開発機構 施設利用一般共同研究成果報告会 (2019/8/9, 東京大学山上会館, 東京都). ポスター
  6. 吉岡純平, 多田隆治, 黒田潤一郎, 松崎賢史, 多田賢弘, 佐久間杏樹, 梅宮祐輔 (2019), XRDを用いた生物源シリカ量変動の抽出, 1E08, 2019年度日本地球化学会第66回年会 (2019/9/17, 東京大学本郷キャンパス, 東京都). 口頭
  7. 吉岡純平, 多田隆治, 松崎賢史, 多田賢弘, 佐久間杏樹, 梅宮祐輔, 黒川駿介 (2019), 秋田県矢島地域の中部中新統女川層にみられる堆積サイクルの抽出とサイクル層序, MIS19-P04, 日本地球惑星科学連合2019年大会 (2019/5/30, 幕張メッセ, 千葉県). ポスター
  8. 多田賢弘, 多田隆治, Paul A. Carling, Wickanet Songtham, Le Xuan Thuyen, 常昱, 田近英一 (2018), インドシナ半島におけるオーストラリア・アジアテクタイトイベント起源の衝撃変成石英の産状と分布, R23-O-7, 日本地質学会第125回学術大会 (2018/9/5, 北海道大学, 北海道). 口頭
  9. 多田賢弘, 多田隆治, Paul A. Carling, Songtham Wickanet, Le Xuan Thuyen, 常 昱, 田近英一 (2018), インドシナ半島におけるオーストラリア・アジアテクタイトイベント起源のイジェクタ堆積物, PPS08-P03, 日本地球惑星科学連合2018年大会 (2018/5/20, 幕張メッセ, 千葉県). ポスター
  10. 多田賢弘, 多田隆治, Paul A. Carling, Wickanet Songtham, Le Xuan Thuyen, 常昱, 田近英一 (2017), インドシナ半島における、79万年前小天体衝突イベント起源の衝撃変成石英の発見, F7, 日本惑星科学会秋季講演会 2017 (2017/9/28, 大阪大学, 大阪府). 口頭
  11. 多田賢弘, 多田隆治, Paul A. Carling, Wickanet Songtham, Le Xuan Thuyen, 常昱, 田近英一 (2017), オーストラリア・アジアテクタイトイベント: 東南アジアにおけるイジェクタ層認定と衝突地点推定, 第13回衝突研究会研究集会 天体衝突物理の解明(XII)~太陽系の進化過程におけるダストの役割~ (2017/11/20, 神戸大学, 兵庫県). 口頭
  12. 多田隆治, 多田賢弘, Paul A. Carling, Wickanet Songtham, Le Xuan Thuyen, 常昱, 田近英一 (2017), 79万年前のインドシナ半島への小天体衝突によるエジェクタ層の特定, R-10, 第3回地球環境史学会年会 (2017/11/19, 九州大学, 福岡県). 口頭
  13. 多田賢弘, 多田隆治, Paul A. Carling, 常昱, (2016), タイ東北部における、0.79 Ma衝突事変(オーストラリア・アジアテクタイトの起源)のエジェクタ層の探索, MIS17-P22, 日本地球惑星科学連合大会2016, (2016/5/23, 幕張メッセ, 千葉県). ポスター

その他の講演・発表・記事 (アウトリーチ等)

  1. 多田賢弘 (2020), 第18回 地球惑星科学NYS若手合宿 参加報告, 日本地質学会ニュース Vol.23 No.2 February 2020, p.10-11
  2. 多田賢弘, 渡辺泰人 (2019),「東南アジアに巨大隕石衝突の痕跡を探す」, 東京大学理学部オープンキャンパス 学生による小柴ホール講演会, (2019/8/8, 東京大学小柴ホール, 東京都)
  3. 多田賢弘 (2019), 国立科学博物館CT室トーク (2019/5/19, 国立科学博物館, 東京都)

   研究助成

  1. 日本学術振興会特別研究員奨励費19J13252(研究課題: オーストラリア・アジアテクタイトイベント:衝突地点・様式・規模の解明) 2019年4月~2021年3月 助成額210万円
  2. 東京大学理学系研究科大学院学生国際派遣プログラム 2018年度 (研究課題:オーストラリア・アジアテクタイトイベント:衝突地点および規模の推定) 助成額57万4千円
  3. 藤原ナチュラルヒストリー振興財団第24回学術研究助成 2016年4月~2017年3月(研究課題:東南アジアにおける0.8 Ma小天体衝突イベントの規模及び衝突地点の推定) 助成額84万4千円

 

ティーチング・アシスタント(TA)

2016- 薄片制作室・岩石処理室係

2016年度 地形地質調査法

2016年度 野外調査Ⅰ

2016年度 リモートセンシング及びGIS実習