吉岡研究室の木下さんが参加した水星探査機BepiColomboの論文が出版されました。

吉岡研究室博士1年の木下岳さんが共著として参加した水星探査機BepiColomboの論文が、Earth, Planets and Space誌で出版されました!

水星探査機BepiColomboは2026年末の水星周回軌道投入を目指して惑星間空間を航行中ですが(BepiColomboミッションにおける吉川吉岡研の活躍についてはこちら!)、巡航中に太陽プラズマ噴出物を多数観測しており、内部太陽圏の探査にも活用されています。今回の論文は7年間にわたる巡航フェーズ中のBepiColomboの活躍をまとめ、その宇宙天気研究への貢献について議論しています。

木下さんはBepiColonboの宇宙線観測機器のデータ較正と解析を主導しており(参考:Kinoshita et al., 2025, JGR)、機器の説明や、太陽イベントの解析のパートを執筆しました(5.3-5.4章が主)。

【論文情報】
Beatriz Sanchez-Cano…Gaku Kinoshita(12番目)  以下71名省略 “BepiColombo cruise science: Overview of the mission contribution to heliophysics”, Earth Planets Space 77, 114 (2025). https://doi.org/10.1186/s40623-025-02256-z

 

BepiColomboの内部太陽圏探査のイメージ(Sánchez-Cano et al., 2025)

 

BepiColomboとSTEREO-A衛星が多点協調観測した太陽高エネルギー粒子のデータ。木下さんと英レスター大のSánchez-Cano博士が作成(Sánchez-Cano et al., 2025)。