1. はやぶさ2搭載の可視望遠鏡画像および装置開発に関する研究
    2014 年に打ち上げられた JAXA の小惑星探査機はやぶさ2は,長い航海を経て 2018 年に近地球小惑星「リュウグウ」に到着した.はやぶさ2に搭載されている可視カメラ(ONC)は,リュウグウ表面の詳細な地形情報を取得し我々のもとに届けてくれた(図 1).
    またこの可視カメラははやぶさ2探査機の航行を補助する役目も果たしており,科学と工学の両面で活用されている.本研究室では,はやぶさ2搭載の可視カメラが取得した画像の解析に加えて,可視カメラのさらなる性能向上を目指した装置開発を行っている.特に,宇宙空間で効率よく画像を取得するための光学フィルタの設計や,データ取得手法の最適化は今後の惑星探査ミッションに向けて極めて重要な開発である.