新着情報 (News)

Understanding the Diversity of Planetary Atmospheres

2021/09/16 11:34:53 AM

金星の大気重力波の飽和

2021/09/11 11:36:30 PM

卒業生である森亮太さんの修士課程の研究成果がJournal of Geophysical Researchに掲載されました。この研究は、「あかつき」と欧州のVenus Expressという2機の金星探査機による電波掩蔽観測で得られた金星大気の温度データを用いて、大気重力波という小規模な流体波動がどのような波長や振幅を持ちどのように空間分布するのかを調べ、非線形過程により振幅が上限値に抑えられる(飽和する)メカニズムを追求したものです。様々な波長の重力波が重なり合うことによって大気中に不安定領域が生じて波が壊れることや、背景大気温度の高度方向の勾配に応じて振幅が調整されていることなど、金星の重力波の基本的な性質が明らかとなりました。

金星の夜間の大気循環を解明

2021/07/22 10:51:50 AM

当研究室の修士課程卒業生の福谷貴一さんが在籍中に実施した研究の成果がNature 誌に掲載され、記者発表を行いました。

詳細:Nature  東京大学新領域創成科学研究科  東京大学理学系研究科

金星には地球では見られない超回転と呼ばれる速い東風が惑星全体にわたって存在しますが、これに加えて、紫外線で観察できる昼間の雲の動きには、赤道から両極へと向かう流れが見られます。しかし、この極向きの流れのうちどれほどがハドレー循環を反映しており、どれほどが熱潮汐波にともなう昼間に特有の風であるのかは、40年来の謎でした。東京大学大学院理学系研究科の修士課程学生であった福谷さん、東京大学大学院新領域創成科学研究科の今村らを中心とする研究グループは、JAXAの金星探査機あかつきで取得した赤外線画像の解析により、金星をおおう雲の運動を昼夜の区別なく可視化することに成功しました。その結果、夜間には昼間とは逆に赤道に向かう流れが生じることが判明し、熱潮汐波の寄与が明確となりました。ここから超回転のメカニズムやハドレー循環の形態の理解も得られました。このように金星の大気環境を維持するしくみを知ることは、惑星が多様な姿に分化するメカニズムの解明や、太陽系外に数多くあると考えられる大気の超回転が生じている惑星の理解につながります。

今回明らかになった金星の雲層付近の循環のイメージ。惑星全体の超回転(赤)に重なるように、昼側では極向きの流れ(水色、右)、夜側では赤道向きの流れ(黄色、左)が卓越している。今回赤外線観測で発見された夜側の赤道向きの流れが、昼側の極向きの流れを相殺している。このような昼夜の流れの違いは熱潮汐波による。昼側の画像は金星探査機あかつきに搭載された紫外カメラUVI、夜側の画像は赤外カメラLIRが撮影したもの。

太陽コロナの電波掩蔽観測

2021/03/31 2:28:05 PM

3月半ばから4月初めまで、金星探査機あかつきが地球から見て太陽の反対側を通過することを利用して、探査機と地上局を結ぶ電波が太陽コロナを横切る際に電波の周波数や強度が揺らぐ様子を観測しています。このデータを分析することによって、コロナが100万度という高温にまで加熱されるしくみや秒速数百キロの太陽風が吹き出すしくみの手がかりが得られます。3月には水星探査機BepiColomboの電波科学チームと協力して2機による同時電波観測を行いました。この実験は今村研が主体となってJAXAとともに企画したものです。


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