緑色酸素大気光を用いた火星上層大気のリモートセンシング

青木講師の筆頭著書論文がJournal of Geophysical Researchに掲載されました。5577nmの可視波長で光る酸素の大気光から、観測が難しい高度70-150kmの大気の密度と温度のリモートセンシングが可能であることを欧州の火星探査機ExoMarsに搭載された分光計NOMADのデータを用いて示しました。解析から得れらた大気密度は、火星と太陽の距離が短くなる、南半球の夏で増大する傾向を示し、太陽と火星の距離の変化に応じた大気の膨張を観測データから明らかにしました。

Credit: ESA