木下 岳   Kinoshita, Gaku

プロフィール

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ORCiD

  • 東京大学大学院 理学系研究科 地球惑星科学専攻 吉岡和夫研究室 修士課程2年
  • E-mail: g-kinoshita20686 at g.ecc.u-tokyo.ac.jp
  • 居室:新領域基盤棟4E5(柏キャンパス)
  • 趣味:プラモデル、ペーパークラフト、サッカー観戦
    ずっとものづくりが好きで、学部時代は鳥人間コンテスト出場用の人力飛行機をサークルで作っていました!!

    大会に出場した時の様子。手前が私。画像は読売テレビより。

 

研究テーマ1:内部太陽圏探査に向けた水星探査機BepiColomboの放射線保守用機器の較正手法開発

キーワード:粒子観測器、データ較正手法開発、放射線シミュレーション

 水星探査機BepiColomboに搭載された放射線保守用機器(探査機にとって有害な放射線を検出するためのシステム系機器)のデータから、元の粒子の物理情報(エネルギー、フラックス)を復元するための較正手法をシミュレーションを通して開発しました。他の専門の科学観測機器に比べ一桁高い100 MeV台の陽子を検出できることが本研究で判明し、高エネルギー粒子を伴う太陽現象の観測での活躍が期待されます。

モデル空間に構築した機器の物理モデルに陽子線(青)を入射させている様子

研究テーマ2:深宇宙探査機の放射線データを応用した太陽プラズマ噴出物の時空間発展に関する研究

キーワード:コロナ質量放出、フォーブッシュ減少

太陽から放出される磁束とプラズマの集合体であるInterplanetary Coronal Mass Ejecta(ICME)は地球近傍に到達すると磁気嵐を引き起こし、地上インフラや人工衛星に悪影響を与えます。到達予測に向けて内部太陽圏におけるICMEの伝搬特性に迫るべく、ICMEが銀河宇宙線を遮蔽するフォーブッシュ減少(Forbush, 1937)という現象をBepiColomboの放射線データから抽出し、他の探査機・地上観測器のデータと比較して、ICMEの伝搬過程を連続的に解明しようとしています。フォーブッシュ減少は高エネルギーの銀河宇宙線に有感な観測機でしか検出できないため、研究テーマ1で私が較正したデータが活躍しています。

 

業績

【国際学会・シンポジウムにおける発表】
  1. G. Kinoshita, “Paper review + My research: Characterizing Forbush Decreases using MESSENGER Observations : (Davies et al., 2023) + FDs observations by MMO/SPM : (My work)”, BepiColombo SWT meeting, 九州大学, 2024/6,(査読なし、口頭)
  2. G. Kinoshita, H. Ueno, G. Murakami, K. Yoshioka “Simulation for the calibration of radiation data acquired by Solar Particle Monitor/MMO”, European Geosciences Union (EGU), Vienna, 2024/4,(査読なし、ポスター)
【国内学会・シンポジウムにおける発表】
  1. 木下岳、吉岡和夫、村上豪、齋藤義文「フォーブッシュ減少の多点比較で迫るICMEの時空間発展に関する研究」日本天文学会2024年秋季年会 関西学院大学 2024年9月(査読なし、ポスター)
  2. 木下岳、上野遥、村上豪、吉岡和夫「内部太陽圏探査に向けた水星探査機BepiColomboの放射線観測機器の較正手法開発」 日本地球惑星科学連合大会(JpGU2024) 幕張メッセ 2024年5月(査読なし、口頭) ※コンビーナの推薦により、JpGU広報普及委員会のハイライト論文に選出 https://sites.google.com/jpgu.org/jpgu2024highlight/home
  3. 木下岳、上野遥、村上豪、吉岡和夫「あらせ衛星の放射線帯データを用いた水星探査機BepiColomboの放射線観測機器の較正手法開発」 第20回 ERGサイエンス会議 石川県立図書館 2024年3月(査読なし、口頭)
  4. 木下岳、上野遥、村上豪、吉岡和夫「内部太陽圏探査を目的とした水星探査機みおの放射線モニタ機器の較正手法開発」惑星圏シンポジウム2024 東北大学 2024年2月(査読なし、口頭)
  5. 木下岳、上野遥、村上豪、吉岡和夫「内部太陽圏探査を目的とした水星探査機みおの放射線モニタ機器の較正手法開発」太陽研連シンポジウム 国立天文台 2024年2月(査読なし、口頭)
  6. 木下岳、上野遥、村上豪、吉岡和夫 “Simulation for calibrating radiation data acquired by Solar Particle Monitor/Mio” 「研究集会:BepiColomboが拓く太陽圏システム科学の新展開 ~太陽圏×惑星圏×磁気圏~」 名古屋大学 2023年11月(査読なし、口頭)
学術雑誌等に発表した論文、著書

(査読なし)

  1. 木下岳、上野遥、村上豪、吉岡和夫「内部太陽圏探査を目的とした水星探査機みおの放射線モニタ機器の較正手法開発」 惑星圏シンポジウム集録 2024年 https://pparc.tohoku.ac.jp/sympo/sps/proc/proc2024.html

資格

博物館学芸員資格(2023年3月取得)